保険販促委員会 Ver.どすごいブログ › 2014年04月20日
2014年04月20日
温故知新 誉見学会

温故知新 ・・・ 日本家屋 誉見学会(ほまれけんがくかい)に行ってまいりました。
( 以前におこなわれた内覧会や建前のようすは ・・・ ⇒ ☆ , ★ )
豊橋市石巻町にある 「長楽 加藤建築」の棟梁である 『 とと 』 さん が、
日本のでえく(大工)として腕をふるわれた日本家屋です。
まずは全体をぐるっと一周。




あまり見かけなくなってしまった、入母屋や霧除けなど、日本家屋らしい伝統工法が
すばらしかったです。
棟梁のお弟子さんに霧除けの役目を聞いてみると、小雨の時などに戸を開けた際
雨がなかに入り込まないようにするためだそうです。
玄関へ入ると、旅館や料亭を思わせるような竹の組子と桐の透かし絵に、まず目が奪われます。
そして下駄箱には、空気がこもらないような仕組み。


ウッド・フェチな私にとってこの杉の木目はたまりません!
根に近い部分を使っているそうです。


樹齢200年以上のケヤキをつかった大黒柱が目を惹きます。

しっかりとこの家を支えているのですね。
天井には匠の技がふんだんに使われていました。
立体的な幾何学模様のように見えますが、交互に編み込まれています。

杉の木目が本当に美しいですね。

サイン・コサイン・タンジェント(sin・cos・tan)で計算すれば、設計上 出てくるであろうものを
棟梁は匠の技で造り出してしまいます。

キッチンにはやわらかな光が灯りそうですね。


床の間や縁側がある家は近頃みかけなくなりましたが、これらがあることで
不思議と心が安らぎますね。
床の間は無垢の楓(カエデ)でしょうか??? トラ杢がビシバシ入っていて惚れてしまいます(笑)





なにやら意味シン・・・


階段から真上をのぞいたところ。

この造りは、もうあっぱれでした。
つまり廊下が広くつくられていたのでした。
人がすれ違うなど、狭いことが毎日のストレスにならやいようにとの棟梁の想いでした。


それにしても木がふんだんに使われ、木の薫りも相まって心が和みますね。
すべての引き戸や扉がそうでしたが、開閉がとても滑らかなのには驚きました。





二階部分に伸びる大黒柱。そして少し後方にある女大黒。

この家は夫婦で支えているといったところでしょうね。

ホントに木が美しい。

こんなところにも作り手の気配りが・・・

今回、生粋の伝統技法をつかったすばらしい日本家屋を拝見することができて、
とても嬉しく感じております。


この度は良いものを見せていただき、本当にありがとうございました!

